中国の音楽ストリーミングサービス、NetEase Cloud Musicが公開したレポートによれば、同社のプラットフォームで2019年に配信したインディペンデント・アーティストの数は、20万組を越えたことが分かりました。
2019年には10万組だったことを考えれば、これは大きな増加でした。NetEaseは「2017年から比較すれば、中国のインディペンデント・アーティストは40%以上が収益の増加を達成しました」と述べています。
「私たちが展開する、インディペンデント・アーティスト支援の取り組み『Project Cloud Ladder』に参加したアーティストたちの総収益額は、2020年1月から10月までで1億元(約16億円)を突破しました」
NetEase Cloud Musicでは、上記の取り組みもあって、インディペンデント・アーティストの楽曲再生も増えていると言います。2019年にはインディペンデント・アーティストの楽曲再生数は2730億再生以上。その86%が30歳以下のアーティストによるものだったとされます。
現在、中国ではNetEaseとTencent Musicが、インディー音楽コミュニティのシェアを獲得するため激しい競争を繰り広げています。2020年はじめには、Tencent Musicは、インディー音楽の支援に特化したプログラム「Tencent Musician」が5億9000万元(約94億円)の収益をアーティストに還元したことを発表。同社のプラットフォームでは、インディペンデント・アーティストの総再生数は4000億再生以上を突破するなど、この市場への今後に期待が高まります。