新型コロナウィルスの影響で、ライブ開催が困難な今、ライブ配信を活用した取組みでは、今まで以上にクリエイティブなアイデアが求められています。
バンドのライブを、ライブハウスで配信することも、難しくなっていますが、ではライブ配信を行いたい大人数のオーケストラは、何ができるでしょうか? クラシック音楽業界も、その他のジャンルと同様に、新型コロナによって、コンサート活動が停止し、早急な代替ビジネスモデルが必要とされています。
アメリカ、コロラド州で活動する、サンファン交響楽団は、2020年-2021年の活動をオンラインに移行することを決め、デジタル配信するコンサートを視聴できる年間パスを販売し始めました。
デジタル・シーズンパスは99ドル(約10500円)で、オーケストラのサイトで購入。パスの購入者は、オーケストラのコンサートへのアクセスに加えて、パフォーマーとのオンラインイベントに参加ができます。
サンファン交響楽団では、配信コンサート用の動画を、毎回異なる特別な演奏会場で収録。コンサートの音源も、後日配信する予定とのこと。パスの購入者は、アーカイブにもアクセスができるように作られています。
オーケストラは、99ドルのシーズンパスに加えて、25ドルの週末パス、5ドルのデイリーパスなど、家族や、クラシック音楽のビギナーをターゲットに、アクセスできるコンテンツに制限を付けたバーチャルチケットも販売していく予定。また、学生や音楽教師向けにはディスカウントが提供していきます。
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