音楽ストリーミング売上の成長が予期される市場には、音楽ディストリビューターが参入し、ローカルアーティストとの契約を獲得していることが、音楽業界の世界的なトレンドの一つです。それは2021年も変わらないでしょう。今年に入り、ストリーミング成長市場に事業を拡大したのは、IngroovesとSymphonic Distributionの二社です。
Ingroovesは南アフリカのインディーズ音楽ディストリビューター、Electromodeを買収しました。Electromodeは200組以上のインディペンデントアーティストやインディーズレーベルの楽曲を配信しています。ユニバーサルミュージックのインディー・ディストリビューターであるIngroovesは、Electromodeの買収によって、アフリカ発のアーティストの発掘と育成、配信を支援していきます。
アメリカのインディー・ディストリビューターのSymphonic Distributionは、ストリーミング消費の成長が続くブラジルに拠点を構え、ラテンアメリカ市場への進出を強化しました。Symphonicはすでに多くのブラジル出身アーティストとの契約を結んでおり、クライアントの中にはサッカー界のスター、ロナウジーニョが立ち上げたトラップ・レーベル「Tropa do Bruxo」も含まれます。