音楽検索用ライセンスプラットフォームのSyncFloorは、自然言語処理で楽曲カタログを検索するための特許をしました。
SyncFloorが取得した特許では、楽曲認識、カテゴリー分類の技術が含まれます。
SyncFloorのCEO、カーク・デビックはMusic Allyのインタビューで、SyncFloorの技術により、音楽スーパーバイザーはカタログを検索しやすくなり、楽曲のライセンス契約が増やせると、語っています。
楽曲検索とライセンスの複雑化は、動画制作スタジオやYouTuber、広告代理店、音楽スーパーバイザーなど、音楽を使いたい様々な企業やコンテンツクリエイターにとって、必ず発生する問題です。特に、動画やコンテンツのムードや、視聴者の感情にフィットする楽曲を探したり、契約するとなると、さらに曲探しの問題が高まっていきます。
デビックは、SyncFloorが「(楽曲の作り手と、楽曲の利用者による)エンド・ツー・エンドの問題である楽曲検索やコラボレーション、ライセンス契約の課題解決を目指す」としており、音楽業界の新しいビジネス機会を創出できると見込んでいます。
楽曲カタログ市場は、わずか過去数年間で、巨額の投資が生まれる市場にまで成長してきました。今までの業界とは異なるカタログ運用を目指しているファンドや独立系音楽出版社が、楽曲権利者に対して新しい価値を提供する動きが活性化しています。
SyncFloorが今後、自然言語処理の楽曲検索を、どのように導入するかには注目が集まります。ライセンス契約を増やすため、他社に技術提供することも視野に入れているかもしれません。