2年の休止期間を経て、久々の開催となった今年のコーチェラ・フェスティバルは、さながら音楽フェスティバルのテクノロジー活用のショーケースになっています。

例年通り、コーチェラはYouTubeとのパートナーシップを継続しています。3チャンネルの同時ライブ配信に加えて、ハイライト動画やBTS動画を盛り込んだYouTubeショートや、クリエイターが投稿するYouTubeショートなどの動画コンテンツ、YouTube Shoppingと組んで行ったライブ配信期間中の限定グッズ販売、YouTubeプレミアムユーザーを招待するオンラインパーティーと、配信以外で視聴者が参加する方法が多様化してきました。

加えて、コーチェラは今回、Epic Gamesと組んで、人気ゲーム「Fortnite」でのアクティベーションを行っています。フェス開催に併せて、Fortniteではコーチェラ限定のコスチュームやバーチャルアイテムが新たに投下され、ユーザーは音楽フェスのファッションをゲーム内で仲間と一緒に楽しめるようになります。コスチュームやアクセサリーは音楽に反応する仕掛けで、ロックやダンスミュージックなどの音楽に合わせてマッチするファッションが選ぶことができます。またFortniteのゲーム内ラジオ局「アイコンラジオ」では、コーチェラに出演する30組以上のアーティストの楽曲を配信しています。Fortniteユーザーはフェスに参加する記念になるように、ファッションアイテムを付けたスクリーンショットを#Fortographyのハッシュタグで投稿したり、Redditに投稿することがで切るようになっており、Fortniteでは後日ブログで紹介する予定です。

Epic Gamesとコーチェラ・フェスティバルは、Fortnite以外でも連携しており、オーストラリア出身のエレクトロニック・アーティスト、Flumeは自身のライブ配信中に、Epic GamesのUnreal Engineで開発した3Dエフェクトを組み合わせたARコンテンツの配信を行いました。AR制作にはFlumeのマネジメントのFuture Classicに加えて、クリエイティブエージェンシーの&Pull、デジタルプロダクションのSix DegreesとAll Of It Nowが加わっています。