Instagramリールは、動画プロモーションを行う場所として、世界中のアーティストやレーベルが日々コンテンツ投稿を活発に行なっていることは知られています。しかし、多くのプロモーションの中において、リール動画の重要度はどれほど高いのでしょうか?

インフルエンサー・マーケティングのサービスを提供するHypeAuditorが興味深いレポートを公表しました。HypeAuditorは7760万以上の投稿を分析した中で見えてきたのは、リールは、Instagramに投稿可能なフォーマットの中で、最も良いねやリーチが高い、ということでした。

HypeAuditorの調査では、ユーザーに最も人気ある投稿フォーマットは、画像投稿。次にカルーセル、リール、動画投稿の順でした。

但し、エンゲージメントの獲得に寄与するのは、リールが最大という結果になったことは興味深いことです。

この結果から見えてくるのは、Instagramのアルゴリズムが、プラットフォーム全体でリールを他のフォーマットよりも優先して表示させていることが推測でき、またリールの活用が同プラットフォーム内でのエンゲージメントに繋がりやすいことも分かります。

新曲の再生施策やプロモーションでは、動画中心の施策を行うアーティストやレーベルが増えており、中でも、短尺動画の機能を最大活用するキャンペーンが当たり前になってきました。楽曲とリスナーとのエンゲージメントを持続させたり、フォロワーが盛り上がるコンテンツ施策を何度も実現させるためには、プラットフォームが最も優先する機能を活用するのも効率的なプロモーションと言えるでしょう。

短尺動画の分野は、TikTokが世界的にリードしています。そんな中、YouTubeやSnapも参入して、大手SNSアプリでは動画機能が拡充しています。Instagramも急成長するこの分野での動画活用を増やすため、新しい機能を追加して、Instagramクリエイターやインフルエンサーからの投稿を促してきました。

先日、リールではリミックス機能が導入されました。これは人気のインフルエンサーやコンテンツクリエイターや、話題の動画と簡単にコラボ動画を作れる機能です。短尺動画のような比較的新しいフォーマットや新機能を活用して、楽曲の再生やUGCコンテンツ生成に繋げる手法のノウハウは、アーティストやレーベルにおいて、より重要性が高まっていきます。