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著作権収入を円滑に増やすためのデジタルテクノロジーを導入する動きが広まっています。中でも、公共の場や職場、店舗、レストラン、バー、ジムなどで再生されるBGMを自動で認識してデータ化するテクノロジーに、、著作権管理団体は注目しています。

JASRACはイギリスの音楽スタートアップ「Audoo」と組んで、日本国内の店舗などで再生される楽曲のデータを取得するトライアルを始めました。Audooは、演奏権の徴収と分配の透明化を目指すためのツールやソリューションを開発するスタートアップ。2020年には音楽カンファレンスMIDEMが主催する音楽スタートアップのコンペティション「Midemlab」の「マーケティング・データ分析」部門に選出されています。

Audooが開発したデバイス「Audoo Audio Meter」は、店舗内で流れた楽曲を認識するフィンガープリント技術を使い、楽曲データベースとマッチする楽曲リストを作成。JASRACに対して使用された楽曲を通知することで、著作権使用料をより正確かつ低コストで分配するための取り組みを検証していきます。Audooは2021年12月に海外展開の強化を目指して、720万ポンド(日本円で約11億円)の資金調達を行いました。Audooへの出資者には、ポール・マッカートニーの投資ファンドも参加しています。