ブロックチェーンを使用するゲームへの注目は、ゲーム業界だけでなく、音楽業界でも高まっています。特にゲーム関連のNFTのローンチや、ゲームプレイを通じてNFTを獲得できるプレイ・トゥ・アーン(P2E)の手法に進出するアーティストやクリエイターが増える流れの中、クリエイターエコノミーやNFT経済の広がりに期待の声もあります

最近、新たに発表されたブロックチェーンゲーム「Maladroids」では、ゲームプレイ内でアーティストがアルバムを独占リリースする、というWeb3ならではのプロモーション、楽曲配信、NFTを組み合わせた取り組みに注目が集まります。

Maladroidsは、onXRPが開発するブロックチェーンを活用したマルチプレーヤー・バトルロイヤルゲーム。ゲーム自体はフリー・トゥ・プレイ(Free-to-play)で遊べます。

onXRPのシステムを使ったプレイトゥウィン(play-to-win)方式になっているため、$OXPと$XRPのトークンがゲームプレイで獲得できる仕組みです。

このプロジェクトには、ブロックチェーンを活用した決済ソリューションのリップル(Ripple)が参加しています。

ゲームローンチにおいて、Maladroidsは、世界的なダンスミュージックのプロデューサーでDJのArmin van Buurenが主催するインディペンデント・レーベルのArmada Musicとパートナーシップを締結しました。

今回の取り組みでは、Maladroidsを通じて、Armada Music所属のアーティスト、Tom StaarとKryderがゲーム内でアルバムを独占リリースします。

6カ月に渡り、彼らは新曲2曲を毎月リリースする予定です。新曲はゲーム内で使えるエモートや、音楽NFTとしてもローンチされていきます。

ArmadaとStaar、Kryderはまた、ゲームプレイ中にプレイヤーが音楽を楽しめるゲーム内ラジオの選曲も担当します。

Maladroidsへの音楽著作権の許諾やライセンスは、onXRPと提携するSTYNGRが行います

STYNGRは、メタバースの制作者やゲームアプリ開発者に対して、バーチャル空間で利用できる音楽を正規にライセンスするソリューションを提供する企業で、これによってメタバース開発における楽曲使用の権利処理のコスト削減に繋がるだけでなく、レーベルと音楽出版社はライセンスからの収益分配を得ることが可能になります。

Syngrはすでにワーナーミュージックともライセンス契約で合意するなど、メジャー・インディーを問わず、1500万曲以上のライセンスをメタバース開発会社やゲーム開発会社に提供しています。

Music Ally Japanでは先日、「メタバース空間でのバーチャルライブと著作権処理」をテーマにしたポッドキャストを公開したばかりですので、メタバースやブロックチェーンゲーム内で楽曲ライセンスと収益化に興味ある方はぜひそちらもご視聴下さい。