新しい音楽ストリーミングアプリ「Marine Snow」は、アーティストへの収益分配で新しいアプローチを実験しています。同アプリでは、アーティストは90日間、アプリ上で限定的に配信を行う代わりに、再生数に関係なく、前金が固定フィーで支払われるモデルを採用しています。

現在、Marine Snowアプリでは、Oliver Coates、Amnesia Scanner、ABADIR、 Palmistryなどの多くのアーティストが配信しています。

また、AceMoとDJ SWISHAのコラボレーションした楽曲や、DJ Earlの楽曲も配信されてきました。Marine Snowアプリは6月に正式ローンチしましたが、2021年9月よりテスト公開されてきました。

Marine Snowの創業者のトニー・ラッシュリー(Tony Lashley)は、「私たちと協力するアーティストたちは、Spotifyで平均約10万回のライフタイム再生数を得ており、私たちは90日間でそれらの再生から得られる平均生涯収入の2.5倍を支払います」とアプリのコンセプトを説明します

ラッシュリーは「収入の倍数は、再生からの収入分配が低いグローバル・サウスの国々や発展途上国のアーティストにとってより大きなものになります。例えばインドネシアのローカル・アーティストは、他のプラットフォームから得る楽曲の生涯収入よりも14倍多く90日間で稼ぐことができます」とアーティストへのメリットも説明します。

今後、同アプリでは「ギフトショップ」「オークションハウス」機能を導入する計画があり、90日が経過した楽曲をダウンロード販売したり、NFT化して発行できる仕組みを提供し、さらなる収益化に繋げていく予定です。