世界的に人気の動画アプリ「Snapchat」の親会社であるSnapは、アプリ内で音楽消費を高めるため、様々な権利者とライセンス契約を結び続けてきました。2020年から2021年にかけて、Snapは、ワーナーミュージック、ユニバーサルミュージック、ソニーミュージック、ユニバーサルミュージック・パブリッシング、Merlin、全米音楽出版社協会(NMPA)など、契約を結ぶ企業や団体を着実に増やしてきました。そして、今回新たに契約を結んだのは、チケット販売最大手のチケットマスターです。
コロナ禍からいち早くコンサートや音楽フェスティバルを再開させたいプロモーターやイベントオーガナイザーにとっては、巨大なユーザー規模を持つSnapchatとの連携は、期待値があがります。今回発表された連携では、Snapchatのチャット機能が用いられます。チャット機能内にあるサードパーティ向けのアプリ「Snap Minis」でチケットマスター専門のミニアプリが用意されます。
ユーザーにはパーソナライズされた音楽の好みにマッチするアーティストやイベントがチケットマスターのアプリからレコメンドされます。SnapはこのチケットマスターMiniを米国や英国、欧州、オーストラリア、メキシコなど世界21カ国でローンチします。
さらに、Snapchatで繋がる友人に対して位置情報をリアルタイムで伝える「Snap Map」機能を使って、近くで開催予定のコンサートやスポーツ、コメディなどのイベント情報がレコメンドされる新機能も登場します。ユーザーはお勧めされたコンサート情報をスワイプしたり、チャットから友人と共有してイベントに招待することができます。最も重要なチケット販売にも対応します。ユーザーはSnapchatアプリで見つけたコンサートのチケット販売サイトに直接アクセスができ、チケット購入ができるようになっています。