イギリス政府のデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は、音楽業界内と作品における女性差別(ミソジニー)と性差別(セクシズム)の調査を開始しました。
女性・平等委員会は、5つの主要なトピックに焦点を当てた証拠提出の呼びかけを始めました。音楽業界で働く人が自らの体験を匿名で提出することができる仕組みとなっており、内容は多岐に渡ります。
「女性差別な歌詞と女性や少女に対する暴力との相関関係」「音楽業界で性差別や女性蔑視を経験した女性へのサポートの現状と問題や虐待の報告プロセス」「ライブハウスやフェスで女性や女の子の安全」「(男性に比べて)音楽業界で働く女性に対する期待」「音楽業界の女性に対する女性差別や性差別に対して、求められる政府や業界団体の対応」に分かれています。
今回の調査では、音楽や作品における女性の表現と、消費者に与える影響についても検討されていきます。その中では、音楽フェスティバルやライブイベントでの女性に対するハラスメントも対象となります。
さらには、音楽業界内で働く女性に対するハラスメントや差別にも問題を当てていきます。イギリスやヨーロッパでは近年、音楽業界で働く女性がこれまで受けてきたハラスメントや、男性中心の業界構造によってキャリアアップが出来なかったり、不平等な環境を虐げられる被害報告が、多くの業界団体の調査によって明るみに出てきました。