中国に拠点を置くプラットフォーム運営会社「Kunlun Tech」 (崑崙科技)は、生成AIを活用した音楽ストリーミングサービス「Melodio」を立ち上げました。同社は、新サービスを、世界初の音楽生成AIを備えた音楽ストリーミングと称しています。同社によれば、Melodioのサービスは、「ユーザーの気分や状況に合わせて、パーソナライズされたAI生成音楽の再生を提供することで、音楽ストリーミングに革新をもたらします」と述べます。
Melodioは、ユーザーが入力したプロンプトに応じて、リアルタイムでパーソナライズされたAI生成音楽を無制限に提供します。プロンプトを変更すれば、生成される音楽も変化します。また、お気に入りの楽曲を保存して共有もできます。Melodioは、Kunlun Tech独自のAI音楽生成を処理する大規模言語モデル「SkyMusic 2.0」を活用します。SkyMusic 2.0は、500語を超える歌詞を処理し、6分、4,400Hzのデュアルチャンネルステレオで、楽曲を生成する能力があると同社は述べます。同社によると、SkyMusicは、日本語、韓国語、フランス語、英語を含め、31カ国語の歌詞生成にも対応できるとしています。
Kunlun Techはまた、「Mureka」をローンチしました。Murekaは、AIで生成した音楽からの収益化を支援する目的の、音楽生成AIツールです。歌詞や参照トラックを同ツールへ入力し、生成したい音楽スタイルを制御したり、イントロ、ヴァース、コーラス、ブリッジ、アウトロなどのセクションを簡単に調整できます。完成した楽曲は、必要に応じて再調整したり、再生成も可能のため、シームレスな創作を実現します。Murekaで生成した楽曲は、Mureka Storeで販売が可能になります。ユーザーは、楽曲を閲覧、視聴、保存、共有、ダウンロードすることができ、AIで生成された音楽であることの証明書も付与されます。
ただし、Kunlun Techは、SkyMusic 2.0が、どの楽曲カタログやライブラリ音楽のデータを学習しているか、詳細は明らかにしていません。