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世界的に、ライブやツアーに対する需要は依然として高く、チケット価格の高騰などに伴い、スタジアムやアリーナでのコンサートは、これまで以上に高い収益性を実現しています。一方、スタジアムでのコンサート運営の問題は、環境への悪影響です。膨大な温室効果ガスや二酸化炭素を排出し、化石燃料を使用する電力を消費しており、世界のライブ業界や音楽業界は、排出量削減に向けた取り組みが求められています。

オランダ最大のドーム型スタジアムのヨハン・クライフ・アレナは、今後開催するコンサートの電力を供給するため、4,200枚の屋上ソーラーパネルによって充電された「スーパーバッテリー」を使用することを発表しました。オランダのプロサッカー1部 (エールディヴィジ) のAFCアヤックスの本拠地でもある同スタジアムでは、既に完全に持続可能なエネルギーで、試合を運営しています。

スタジアム内に設置されたスーパーバッテリーは、約2万世帯に1時間分の電力を供給するのと同じ電力を蓄積できます。また、スタジアムの電力は、地元の風力ファンやソーラーパークが蓄積したクリーンな電力で補完されます。

同スタジアムは、2030年までに、ネットポジティブなイベントの実現をゴールに掲げています。バッテリー駆動のコンサートは、これまでビリー・アイリッシュ、ブルース・スプリングスティーン、デイブ・マシューズ・バンドなどのコンサートや、ロラパルーザなどの大型フェスティバルの運営で既に採用されています。