韓国の政府機関である公正取引委員会 (FTC)は、同国におけるサブスクリプションサービスに対する規制を強化して、消費者の権利を保護する取り組みを進めています。
Spotifyも、取り締まりの対象の1社として、FTCが監視の対象に含まれています。
韓国経済新聞 (The Korea Economic Daily)によれば、FTCは、サブスクリプションサービス5社に対して、報告書を送付しました。
これらの企業はNetflixや、Spotify Korea、動画ストリーミングサービスのWavveやWatcha、音楽ストリーミングのNHN Bugsなどが含まれます。
報告書では、サービス各社が、利用者に対してサブスクリプションを途中で解約する機能を提供していないことや、サブスクリプションを途中で解約した場合に、残りの期間の料金を払い戻すべきと主張しています。
FTCは、2021年に、消費者は請求日から7日以内に、サービスを利用せず解約したり、解約に理由がある場合、返金を受けるべきとの決定を下しています。
一方、動画サービスは、FTCの主張に対して、ドラマなどを一気見するユーザーに悪用される可能性があるとして、サブスクリプション利用期間中の解約には、反対しています。
業界関係者の話では、FTCがサブスクリプション企業に課金サイクルの途中解約を認める要求を正式に行えば、企業各社は、サブスクリプション料金の値上げに踏み切る可能性がある、と韓国経済新聞は伝えています。
FTCは、韓国におけるYouTube Musicのバンドルプランや、Kakaoが運営する音楽ストリーミングサービスのMelonに対する規制監視を強化してきました。