ワーナーミュージック・グループは、インディペンデントアーティストが音楽を世界のDSPへ配信できる、DIYディストリビューションサービス「Level Music」を2025年に終了すると発表しました。同社は、Level Musicを終了させ、DIYツール運用に代わり、インディペンデント・レーベルおよびアーティストサービス部門である「ADA」に注力し、グローバルなサービス展開を強化し続けることを宣言しています。
Level Musicは、TuneCoreやCD Baby、DistroKidなど、レーベルと契約しないDIYアーティスト向けのサービスに対抗するため、2018年に始まりました。同サービスは、Remi Wolf、Dreamer Isioma、Stephen Sanchezなどが、初期の作品の配信で使用してきた実績がありました。
Level Musicの正式なサービス終了日は2025年7月31日です。現在、同サービスでは、新曲の配信の納品や受付も停止しています。Level Musicから配信される全ての作品は、11月18日にDSPから自動的に削除されます。アーティストはそれ以前にコンテンツの削除をリクエストができます。また、ロイヤリティ支払いツールのLevel Walletへのアクセスは、2025年7月11日で停止する予定です。
Level Musicの終了は、ワーナーミュージックがグループ全体で進めている広範なリストラとコストカット、組織変更の一環です。最近では、アトランティック・ミュージック・グループなど、同社のフロントライン・レーベルでは、幹部の退任や、150人以上の従業員の解雇がありました。ワーナーミュージックでは、10 Projectsの創業者兼CEOのエリオット・グレンジ (Elliot Grainge)が、アトランティック・ミュージック・グループのトップに就任する人事を発表しています。