SNS運用管理ツールを提供するBufferは、TikTokで反応の良い動画に関する興味深いデータを公開しています。同社によれば、TikTokは長尺動画を重要性が増加している、と独自の調査結果を示しました。Bufferは、TikTokで最も効果の高い動画の尺を分析するため、投稿された動画110万本を分析した結果、1分を超える動画は、1分以下の短尺動画に比べて、視聴回数や総視聴時間が伸びる傾向があると述べます。TikTokに投稿される動画の約86%は引き続き1分未満の短尺動画であるにも関わらず、「60秒以上の動画のリーチは、短い動画よりも43.2%多く、視聴時間も63.8%多い」と説明します。

TikTokのアルゴリズムにおいて最も重要な指標とされる動画のリーチ (ユニーク視聴者数)と視聴時間を比較すると、60秒を超える動画は、それ以下の動画に比べると、次のような傾向が見られました。

  • 30〜60秒の動画よりもリーチが43.2%高い
  • 10〜30秒の動画よりもリーチが70.3%高い
  • 5〜10秒の動画よりもリーチが95.7%高い
     
  • 30〜60秒の動画に比べて視聴時間が63.8%長い
  • 10〜30秒の動画に比べて視聴時間が175.6%長い
  • 5〜10秒の動画に比べて視聴時間が264.5%長い

Bufferは、TikTokのアルゴリズムが、ユーザーをより長時間のアプリ利用に誘導するため、長尺動画を多くレコメンドしている可能性があり、60秒を超える動画のカテゴリーは、投稿数が少ないため、競争が少なく、動画が目立ちやすいといった投稿の傾向を指摘します。

しかし、動画の長さだけが、TikTokの投稿で成功する決定的な要因でないことも強調します。TikTokのエンゲージメントには大きな振れ幅があり、動画がバイラルするか否かはアルゴリズムが左右されます。そのため、魅力的な短尺動画の多くも、内容の薄い長尺な動画よりも、引き続き大きな反響を獲得しています。動画の効果を高めるには、コンテンツの質、冒頭数秒間 (最初の2秒)の印象的なフック(つかみ)が重要であることが、引き続き重要となっていきます。Bufferは、他に効果を高める重要な要素として、キャプションやテキストの活用によるストーリーテリングやSEO効果、テンポの速い編集、明確なアクションの喚起 (コールトゥアクション、CAT)、継続的な投稿による視聴者の信頼獲得を挙げています。