アップルが、オリジナルのポッドキャストを作成する準備をしており、「アップルのオーディオ・サービス独占となるオリジナルポッドキャストへの投資をする計画」でSpotifyに対抗するようだとブルームバーグが報じた。

報道によると、アップルは「ポッドキャストへの独占権を購入することに関して、メディア企業やその代表者と話し合いをする場を設けている」とのこと。

アップルはこれまで、最初はiTunes Storeを通して、そして現在はApple Podcastsのアプリを通して、ポッドキャストのディストリビューターとしてのみ機能してきたため、これが現実となれば、アップルのポッドキャスト戦略に変化がもたらされることになる。

ポッドキャスト市場において、Spotifyが駆使している戦略の大部分を占めているのが、オリジナル作品と独占作品であるため、アップルがそれに追随するのも無理からぬことではある。

最初の取引の詳細が明らかにならないことには何とも言えないが、今回のニュースは間違いなく、アップルとSpotify間における入札戦争に火を付けたいというインディペンデントのポッドキャスターとスタジオの欲求を刺激することになるだろう。

ポッドキャストを特定のプラットフォームの独占とすることは、リスナーにとって、特に、ポッドキャスト初心者にとっては、混乱を招く恐れもあり、良くないという議論も存在する。

とはいえ、米ラジオ会社のWestwood Oneと調査会社のAudience Insightsによって今月発表された研究によれば、ポッドキャストのリスナーは異なるアプリ間を飛び回ることも厭わないようだ。過去6ヶ月間で聴き始めた人は平均して3.5もの異なるポッドキャストアプリを使っていると回答したとのこと。