中国の急成長する音楽ストリーミング市場は、日本を含む世界中の音楽企業によって注目されている。エイベックスが中国のストリーミング・サービスである「Migu Music」と新たにパートナーシップを締結した。
Migu Musicは中国通信大手の中国移動(チャイナモバイル)傘下の音楽配信会社だ。エイベックスは楽曲やミュージック・ビデオ、リングトーン(着信音)などのカタログをMigu Musicに提供するだけでなく、チャイナモバイルがより高速な5Gネットワークを展開するにあたり、「近い将来、音楽コンサートを360°カメラでライブ配信する」ことも視野に入れているという。
今回のパートナーシップは、エイベックスの長期的中国戦略の一部となっている。エイベックスは、2017年3月には中国ストリーミング・サービスのNetEase Cloud Music(网易云音乐)と独占ライセンス契約を結び、これにより、どうサービスが中国本土におけるエイベックスの「エージェント」として機能することを発表していた。エイベックスはその6年前に海賊版の脅威により、中国から撤退していたため、NetEaseとの取引は中国への帰還として歓迎された。
一方で2018年10月には、エイベックスは抖音(TikTokの中国版、ドウイン)とのパートナーシップを発表しており、ユーザーが自身の動画投稿に、エイベックスのカタログを使用できるようにしている。