ソニー・ミュージックのアーティストであるBadshahは最近、YouTubeの初日再生記録を破ったとソニーが主張したことで注目を浴びた。YouTubeはこのことについて言及していないが、YouTubeにおける動画の再生回数を伸ばすためにグーグル広告を購入する戦略に関する議論が後に続いた。
ムンバイで開催されたAll About Musicカンファレンスで、Times MusicのCOOであるマンダール・タクール氏は、「業界全体が再生数を購入しています」と語った。この問題は、インドの外にも広がっている。
ローリング・ストーン誌は、「YouTube広告が中南米の音楽業界を分裂させている」という題名で記事を発表しており、「主要音楽企業は世界最大のストリーミングサービス上で、再生回数を増やすために、数万ドルを費やしていると言われている」と報道している。記事が指摘するように、違法なことは行われていない(「ストリーミング再生を活性化させる合法的な方法」とインタビューを受ける一人は述べている)。
どうやら、YouTubeの『TrueView』広告に数万ドルを費やすと、新しいミュージック・ビデオの再生回数を最大で1,200万回増加させることが可能なようだ。さらに、これは初日の再生回数を自慢するためだけに行われることではないという。レーベルは新しい動画がYouTubeのおすすめアルゴリズムに確実に取り上げられるようにするため、この方法を選択しているとのこと。
「動画にお金をかけなければ、アルゴリズムにピックアップしてもらうのは非常に難しいことです。なぜなら、皆がそれをやっているからです。」この手の戦略は、インドや中南米など、TrueView広告を比較的安く購入することができる市場で普及しているようだ。