アーティスト向けの音楽ジェネレーティブNFTが、高い注目を集め始めています。複数のサウンドや楽曲のステム・データからオリジナルな音楽を生成しNFTとしてローンチできる非常に興味深い分野です。
ただし、音楽ジェネレーティブNFTを生成するには、音楽制作のスキルだけでなく、プログラミングのスキルも必要です。そのため、アーティストがNFTを発行したくても中々簡単ではありませんでした。
音楽ジェネレーティブNFTのマーケットプレイスを運営するスタートアップ「Async Art」は、このアーティスト特有の問題を改善しようとしています。同社が提供を始めた音楽NFT生成ツール「Music Blueprints」は、音楽ジェネレーティブNFTを生成、販売したいアーティストがプログラミングを学んだり開発者を雇う必要なく、オリジナルのNFTコレクションを生成することができるツールです。
低コストかつ迅速に音楽NFTを生成し流通させるという新しい音楽ビジネスの形は、音楽ファンとアーティストが直接関係を構築し交流する画期的な手法です。Async Artは、アーティスト登録する人が利用できるようにしました。
Music Brieprintsで公開されたプロジェクト第一弾はMaelstrom & Ipnoの「Janus」です。この他にも、Terra Naomi、David Bianchiなどのアーティストやクリプト・アーティストがプロジェクトを発行します。
アーティストやクリエイターは、メロディ、ドラム、歌詞などのステム・データをアップロードし、これらのデータからランダムに生成される楽曲に「レアリティ」の特性を指定することが出来ます。またNFT毎には、ダウンロード可能なオーディオパックが付与され、ファンは自分で好きな素材を組み合わせて、新しい音楽NFTを作ることができます。