2019年第3四半期、ウェアラブル・デバイスの出荷数が前年同期比でほぼ2倍となった要因の一つとして、アップルのスマートウォッチとイヤフォンが重要な役割を果たした。調査会社のIDCによると、ウェアラブル端末の世界的な出荷台数は2019年第3四半期において、前年同期比94.6%増の8,450万台となり、四半期新記録となったという。
また、IDCは、ワイヤレス・ヘッドフォンとイヤフォンのおかげで、ヒアラブル、つまり耳に装着できる小型端末がウェアラブル市場のほぼ半分を占めていると指摘している。IDCによると、前四半期におけるウェアラブル・デバイスの最大の出荷数となったのはアップルで、Apple Watch、AirPods、Beatsヘッドフォンなど、2,950万台を出荷したとのこと。アップルの後には、Xiaomiの1,240万台、Samsungの830万台、Huaweiの710万台、Fitbitの350万台が続いている。
ヒアラブル端末は全体のうち4,070万台を占め、続いてフィットネス・トラッカーのリストバンドが1,920万台、スマートウォッチが1,760万台となった。IDC社のジテシ・ウブラーニ氏は「自宅や携帯電話におけるスマートアシスタントの台頭により、これらのアシスタントと接続可能なウェアラブルへの需要が高まっています。複数の形式が利用可能になっていることと、スマートアシスタントの搭載により、ウェアラブルは大衆市場的デバイスカテゴリになりつつあります。」と語っている。