米国レコード産業協会が近日中に公開される、アメリカにおける録音原盤市場の過去10年間を振り返るレポートから、いくつかの数値を発表した。

発表によると、ストリーミングは2010年には録音原盤市場の7%しか占めていなかったが、2019年には80%を占めるようになったとのこと。また、同期間、2019年半ばまでに、有料ストリーミング・サブスクリプション数は150万から6,100万まで増加したという。

それとは別に、英国レコード産業協会も、イギリスの録音原盤市場向けに、音楽消費に焦点を当てた2019年末統計を公開している。ストリーミング再生と売上を組み合わせた指標で、音楽消費量は、前年同期比7.5%増となる、アルバム1億5,400万枚相当となったとのこと。この数字には、2019年全体を通して生じた、1,140億回のオーディオ音楽ストリーミング再生数も含まれており、2018年のストリーミング再生数910億回から25%以上も成長していることになる。しかし、この「オーディオ」という要素において、合計にYouTubeのストリーミング再生数が含まれていない点は、注意しておかなければならないだろう。

ちなみに、昨年イギリスでは、デジタルのアルバム売上は28.2%減少し、フィジカルのアルバム売上も22.8%減少している。