元Spotifyの役員であるウィル・ペイジ氏は、長年に渡り、音楽著作権ビジネスの価値という指標の下で、録音原盤と出版をまとめた年次分析を作成してきており、2月28日に最新レポートがビルボード経由で公開された。
「インフレを考慮すると2001年のピーク時にはまだ及ばないものの、音楽著作権ビジネスの世界的価値は2018年、301億ドル(約3兆2,309億円)に到達し、名目値では過去最高となりました」とペイジ氏は書いている。2018年の合計は、2017年から9.3%増加している。
ペイジ氏の数値は、国際レコード産業連盟(IFPI)と著作権協会国際連合(CISAC)の統計情報を、Music & Copyrightによる出版社収益の推定値と相互参照し、レーベルによって徴収され、出版社に支払われた収益を二重カウントしないように調整されており、演奏権や録音権ロイヤリティ、シンクロ・ライセンスを含む、録音原盤と出版が含まれている。
全体の数字について、「300億ドルを超えたという事実により、著作権の法的および商業的枠組みについて決定を下す政策立案者の注意を容易に引くことができるようになるでしょう」とペイジ氏は結論づけている。