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IFPI(国際レコード産業連盟)は、2021年のグローバル音楽市場の実績をとりまとめたデータを公開し始めています。IFPIが選定した2021年の「年間グローバル・レコーディング・アーティスト」は、2年連続でBTSが選出。BTSは史上初めて同賞を2年連続で受賞したアーティストとなりました。そして、全フォーマットを総合したグローバル・アルバム・セールス・チャートの1位はAdeleの「30」が選ばれました。

2021年のグローバルヒットでは、The Weekndの「Save Your Tears」が年間デジタルシングル・アワードを受賞しました。The Weekndは2020年にも「Blinding Lights」が世界最大のヒット曲として、IFPIから同賞が贈られましたので、2年連続の受賞となりました。

この賞はサブスクリプションでの再生、無料の広告型サービスでの再生、ダウンロードなど、全てのデジタルプラットフォームでの音楽消費が対象です。

注目は、シングルの再生数です。The Weekndの「Save Your Tears」の総再生数は21.5億回以上を記録しました。この結果、ザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーの「Stay」(20.7億再生)を僅差で上回りました。トップ10曲の再生数を調べてみると、2020年は171億3000万再生に達しましたが、2021年はそれをさらに超える177億再生がわずか10曲だけで生み出されている計算になります。

「Save Your Tears」は3大陸14カ国でプラチナム認定を受けました。また「Save Your Time」の他に、デュア・リパの「Levitating」、そしてThe Weekndの「Blinging Lights」と2020年リリースの楽曲が、トップ10の中では1位、3位(18.8億再生)、7位にランクイン(16.1億再生)していることも興味深いトレンドです。