韓国の音楽事務所HYBE(旧Big Hit Entertainment)は、2021年第4四半期と2021年度通年の決算を発表しました。
2021年では年間を通じて売上高は58%増の12億6000万ウォン(約1202億円)でした。売上を支えたのはアルバムセールス、マーチャンダイジング、IPライセンス事業、そして当然ながらコンサート事業の伸びが回復しており、全方位に好調な業績でした。
アーティストの実績では、引き続きBTSがBillboard Hot100チャートや数々の音楽アワードの受賞など、世界的なヒットを続けたことに加えて、Billboard 200チャートに2週連続ランクインしたSeventeenのアルバム『Attacca』の成功(セールス200万以上)、日本でも人気の高いTomorrow X TogetherやEnhyphenがそれぞれBillboard 200チャート入りしたことなどが決算報告でハイライトされ、HYBEアーティストが日本のオリコン・アルバムチャートTOP100の総アルバム売上の26%を占めたことも紹介されています。
また、アーティストマネージャーのスクーター・ブラウン率いるマネジメント会社Ithaca HoldingsをHYBEが買収した効果も同社の成長に寄与し始めたようです。
アリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバー、ダン+シェイなどのアルバムセールスはHYBEの収益増加に貢献したことも明らかになっています。
HYBEではまた、ファンコミュニティ・プラットフォームであるWeverse事業の急激な成長が特徴的です。2021年末の時点でWeverseの月間アクティブユーザー数は前年の470万人から680万人に増加しました。