音楽テクノロジーのスタートアップ、Voltaは、アーティストのライブ配信に「拡張現実」を追加するXR技術の開発に注力しています。その事業を強化するため、300万ドル(約3.7億円)の資金調達を行いました。出資者には、アーティストかつ投資家でもあるdeadmau5とRichie Hawtinによる音楽メタバース会社Pixelynx、Major Lazerの元メンバーのJillionaire、音楽アクセラレータープログラムのTechstars Musicなどが参加しました。
VoltaはMIDIコントローラーやメタデータ、Ableton Live、Logic ProなどのDAWを組み合わせて、アーティストがライブ配信を行う際の視覚効果やリアルタイムのビジュアル演出をコントロールするための、XR制作プラットフォームやDIYツールを構築しています。同社のツールは、メタバースを視野に入れたアーティストのライブ体験やコンテンツ開発を実現可能にします。
「Voltaは、まだ誰も拡張現実エンターテイメントを正しく理解していないと思っています。実現するためには、より多くのアーティストがツールにアクセスできるようになる時だけです」とVoltaのCEO、アレックス・ケインは述べています。VoltaはこれまでBeatportやBoiler Roomの公式ライブ配信で活用されるなど実績を挙げてきました。VoltaではXRツールを使ったライブ配信のチュートリアル動画を公開しています。