ユニバーサル ミュージックや、アメリカ政府などから、サービス運営の改善や利用停止が求められているTikTokですが、将来に向けた製品開発ロードマップでは、次のアプリの準備が進んでいるようです。
TikTokが開発を進めるのは、Instagramと競合する写真SNSアプリで、「TikTok Notes」アプリのブランド名でサービス展開が予想されます。
TechCrunchのレポートによれば、複数人のTikTokユーザーは、「TikTok Notesまもなくリリース」のポップアップ画面を確認しています。すでにTikTokの広報担当者は、TikTok Notes開発を認めていますが、ローンチ時期は明らかにしていません。
TikTokはまた、TikTok Liteをスペインとフランス、その他のヨーロッパ諸国でローンチしました。
TikTokとの大きな違いはポイント制度で、ユーザーは動画を再生したり、いいねをすることでポイントを獲得出来ます。これらのポイントはTikTokの「コイン」やギフトカードに交換出来ます。コインを使って、TikTokクリエイターに投げ銭も出来ます。ヨーロッパでのTikTok Liteは18歳以上と年齢制限があります。
TikTok NotesがInstagram対抗と言われることに加え、TikTokでは、その他のSNSやサービスと競うアプリや機能の開発に着手しているのは、すでに広く知られています。
昨年には、XやThreadsと同様のテキスト投稿機能の提供に対応したと思えば、今年に入って、YouTubeを意識したと思われる30分の長尺動画の投稿を実験していることが明らかになりました。
また上記のTikTok Liteのポイント獲得が、ユーザー間で人気になれば、将来的には、メインのTikTokアプリや、その他のTikTok / ByteDanceが運営するアプリに組み込まれるかもしれません。
そう考えると、TikTok Music 音楽ストリーミングアプリには、このポイント制は有効的かもしれません。再生するユーザーがポイントを集め、好きなアーティストやクリエイターに投げ銭する流れは、ファンが支援するクリエイター経済として、アーティストの新たな収益源になる可能性もあります。
ただし、TikTokは、音楽業界、特に原盤権、著作権の権利者両方から問題を指摘されているだけに、収益分配の仕組み作りはそう簡単には実現しないかもしれません。