もし、ワーナーミュージックがBelieveに対して買収提案をしていたら、世界のインディーズ音楽業界は、また大きな変化に直面する、と戦々恐々としていた企業や団体は安堵したかもしれません。
ワーナーミュージックは、4月6日、買収提案を行わないことを正式に発表しました。
同社は、Believe創業者でCEOのデニス・ラデガイリー、投資会社EQTとTCVの3者で構成されたコンソーシアムが進めているBelieve買収交渉に参入することを発表し、Believeの内部情報を含むデータルームへのアクセスを提供することで合意していました。
ワーナーミュージックの提案の締切は4月7日でした。
「慎重な検討の結果、Believe社に対する拘束力のある提案を提出しないことを決定しました。WMGは、時間と協力を提供してくれたアドホック委員会とBelieveのリーダーシップ・チームに感謝するとともに、同社の今後の成功を祈ります」と声明文を出しました。
アドホック委員会は、デニス・ラデガイリー率いるコンソーシアムのBelieve買収に関与していないBelieveの取締役会メンバーで構成されています。
ワーナーミュージックが非公式に提案したのは、1株17ユーロでの買収案でした。
これに加えて、Believeへの戦略的支援および財務的安定の提供、グローバル新規市場への参入の支援なども提案していました。