Spotifyは、2024年第1四半期 (1-3月期)の業績発表を行いました。月間アクティブユーザー数 (MAU)は前年比19%増で6億1500万人と、引き続き増加傾向にあります。プレミアム会員数は14%増 (300万人増)で、全世界において2億3900万人に拡大しました。
一方、当初の予測では、MAUは6億1800万人で、300万人下回りました。
SpotifyはQ1を「健全な会員数の増加、収益性の改善、過去最高の収益によって、業績は好調に推移」したと説明しました。
プレミアム会員増加の要因は、全地域において二桁成長の継続と、ファミリープランおよびDuoプランの好調を挙げました。
地域毎のプレミアム会員の内訳は、ヨーロッパが38%、北米が27%、中南米が22%、その他の地域が13%でした。
MAUの成長が鈍化した理由はコスト削減に伴う「マーケティング活動の減少と組織変更」が要因とも述べています。コストの見直しを続けているSpotifyは、2023年末に従業員の17%に値する約1,500人をレイオフしました。
Spotifyは、2024年Q4には1,600万人の新規アクティブユーザーを獲得し、合計で6億3,100万人に達すると予測しました。また、プレミアム会員は600万人獲得し、2億4,500万人と予測しました。
Q1売上高は、前年同期比20%増の36億3600万ユーロ (約6030億円)。プレミアム・サービスの売上高は20%増の32億4700万ユーロ。広告売上は18%増の3億8900万ユーロでした。ただし、2023年Q4比では、それぞれ2%増、22%減でした。
Spotifyは「ポッドキャストの広告売上は、オリジナル番組及びライセンス番組、Spotify Audience Networkにおけるインプレッションの大幅な伸びによって、音楽広告売上を上回る成長を示した」と述べています。営業利益は、四半期で過去最高の1億6800万ユーロ (約278億円)でした。