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グローバル・メジャーレコード会社に、全社的な組織改変の時期が到来しています。ユニバーサル ミュージック グループは今年に入って、アメリカとイギリスのレーベル・グループを再編成して、収益化や組織力、ネットワークをより強固にしようと図っています。そして、ワーナーミュージックも、先日、グローバル音楽事業において、近年で最も大きな変更を発表しました

ワーナーミュージックの音楽事業CEOであるマックス・ルーサダ (Max Lousada)が9月末で退任します。また、アトランティック・レコードのCEOで、アトランティック・ミュージック・グループ (AMG)の会長であるジュリー・グリーンワルド (Julie Greenwald)は、同グループの会長職への昇格が発表されていましたが、10月に退任することを、社員に向けて発表しています。

アトランティック・ミュージック・グループの新しいCEOには、インディペンデントレーベル「10Kプロジェクト」の創設者でCEOであるエリオット・グレンジ (Elliot Grainge)が就任します。グレンジは、ユニバーサル ミュージックCEOのルシアン・グレンジの息子であり、昨年ワーナーミュージックとジョイントベンチャーを立ち上げました。

アメリカでは、レーベルグループが2社に再編されます。前述のアトランティック・ミュージック・グループと、ワーナー・レコードです。10Kプロジェクトは、AMG傘下のレーベルとなります。後者には、ワーナーミュージック・ナッシュビル、リプリーズ・レコード、ノンサッチ・レコードが含まれます。

発表された新体制では、ルーサダの後任である音楽事業のCEOを発表しませんでした。また、彼が兼任していた、音楽事業の国際担当社長の後任も同様に空席のままです。さらに、アジア太平洋地域の統括担当も、発表されませんでした。