世界の音楽市場では、2024年のクリスマスのホリデーシーズンも引き続き、DSPの公式チャートでシェア争いが繰り広げられています。

Spotifyは、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」(恋人たちのクリスマス)の再生数が、クリスマスソングとしては初めて20億再生を突破したことを発表しました。同曲は2016年以降、Spotifyで毎年クリスマス当日にグローバルチャートで1位を獲得しています。今年は11月1日以降、世界全体で再生数が860%増加しており、米国では11月以降1100%も再生数が増加しました。過去5年間で、同曲はSpotifyの再生数は120%増加して、さらに勢いを増しています。

2024年は、同曲がリリースされて30周年となる記念の年です。30年前の楽曲ですが、カタログ楽曲特有のノスタルジアなサウンドと、ストリーミングを通じた新規のリスナー獲得が成功し、ストリーミング時代を代表する世界的なクリスマス・ヒットと進化し、さらに成長が続いています。

マライア・キャリーは、ビルボードのHot 100チャートと、ストリーミング・ソングス・チャートでも首位を維持し続けています。

TikTokでも「恋人たちのクリスマス」は、クリスマスを代表する人気曲となっており、同プラットフォームは楽曲が2024年で最も人気あるクリスマス・ソングであることを明らかにしました。同曲を使ったUGC動画は、2024年だけでは2000万本を超えました。一方、もう一つのクリスマス・ヒット曲であるWhamの「Last Christmas」も人気で、1800万本以以上のUGC動画が生成されています。

TikTokが発表した人気のクリスマス・ソングでは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が1位。2位のWhamの「Last Christmas」に次いで、3位はブレンダ・リーの「Rockin’ Around the Christmas Tree」、4位はマイケル・ブーブレのIt’s Beginning to Look a Lot Like Christmas」、5位はBobby Helmsの「Jingle Bell Rock」でした。

カタログ楽曲が人気ですが、人気ある新譜のクリスマス・ソングでは、Laufeyの「Santa Baby」が挙げられます。同曲を使ったUGC動画は60万以上投稿されました。また、BTSのVとパク・ヒョシンのコラボ楽曲「Winter Ahead」は6万以上のUGC動画が生成され、バイラルダンスのトレンドが生まれました。さらにはBleachersの「Merry Christmas, Please Don’t Call」は3万以上のUGC動画が投稿されるなど、ホリデーシーズンを狙って、人気を集める楽曲がリリースされています