インドで人気の音楽ストリーミングサービス「Wynk Music」が終了します。Wynk Musicの親会社である、インドの通信事業者のバーティ・エアテルが8月27日に発表しました。
エアテルは同日、Appleとサブスクリプションサービスで連携する新しいパートナーシップ契約を発表しました。
この契約により、エアテルは同サービスの利用者に対して、Apple MusicとApple TV+のバンドルプランを提供します。
また、音楽サブスクリプションプランのWynk Music Premium利用者には、Apple Musicへの移行が特典として提供されます。エアテルとの提携によって、Apple Musicのインドでの利用者は増加すると予想されます。
2014年にサービスを開始したWynk Musicは、利用者数は1億人以上に達していました。
Apple Music、Apple TV+、Beatsの責任者を務めるApple 副社長のオリバー・シュッサー (Oliver Schusser)は、「インドのエアテル利用者が、まもなくApple TV+とApple Musicで、素晴らしいコンテンツを楽しめるいただけることを大変うれしく想います。私たちが提供する世界一流の映画、テレビ番組、音楽のカタログは、日々増加しており、あらゆる方が楽しめるコンテンツと出会えると確信しています」と述べています。
インド音楽市場では、Wynk Musicのサービス終了によって、GaanaやJioSaavnなどローカル音楽サービスが引き続き、SpotifyやApple Music、YouTube Musicなどグローバル音楽サービスとユーザー獲得で競争していきます。2022年にGaanaは無料プランを終了し、完全にサブスクリプション中心のサービスに移行し、コンテンツ提供を強化してきました。