音楽ストリーミングサービスのAudiusは、アーティストが楽曲に好きな価格を設定し、ファンから直接支払いを受けることができるダイレクト・ペイメント機能の一般提供を開始しました。同機能は、2023年11月にベータ版が公開され、100組以上のアーティストが参加していました。

Audiusは、ブロックチェーン技術を使用した分散型音楽ストリーミングサービスの一つです。サービス開始当初から、アーティストのコミュニティ形成を支援することで、収益化の強化に注力してきました。

支払い機能では、ファンは、仮想通貨を使う必要がなく、一般的なクレジットカードで支払うことができます。アーティストは、米ドルで楽曲の価格を設定し、支払いを他の通貨に変換もできます。すべての支払いの10%は、Audiusのコミュニティトレジャリーに貯蓄されます。その収益は、オンチェーンガバナンス (非中央集権型)の決定に基づいて使用される予定です。

Audiusの初期からのユーザーである、音楽プロデューサーのKato On The Trackは、新機能を既に活用し、自身の音楽やビートのダウンロード販売で収益を上げています。

多くのインディペンデントレーベルや、ディストリビューターが、Audiusと契約を結び、アーティストの収益化強化を図っています。契約するレーベルやディストリビューターでは、DistroKid、EMPIRE、Nettwerk Music、Ninja Tune、Merge Records、Ampsuite、Circus Records、Anjunadeep、Anjunabeatsなどが含まれます。また、Audiusは、2024年9月、世界最大規模の独立系音楽出版社であるKobaltとグローバル・ライセンス契約を結びました。すでに世界各地の著作権管理団体であるASCAP、BMI、SESAC、GMRなどとも契約を交わしています。