ライブやツアーでチケットが売れても、新規ファンの獲得や、楽曲再生の伸び、SNSの活性化に繋げることはますます難しくなってきました。こうした課題に対して、コンサート情報発見プラットフォームの存在は、没入度の高いライブやイベント体験を通じて、ファンとアーティストを直接繋ぎ、能動的かつ継続的なファンを作る場所として、活用されています。

世界最大のライブ音楽発見プラットフォームである「Bandsintown」は、2024年、アーティストとファンがライブ音楽を通じて生成したエンゲージメントに関するレポート「2024 High Notes」を公開しました。

Bandsintownを利用する累計ユーザー数は、合計9300万人に達しました。2024年には950万人以上の新規ユーザーを獲得して、ライブ情報を求めて、高いエンゲージメントを生む音楽ファンが集まる巨大なプラットフォームへと成長が続いています。2024年には、2億3000万回以上のチケットクリック、2億7500万の新規アーティストフォローが生まれており、多くのアーティストは、Bandsintownを通じて、ファンエンゲージメントを高めることに成功しました。2024年は、75億件のライブ情報がユーザーに対してレコメンドされました。これは2023年の2倍に相当する数値です。

Bandsintownに登録するアーティスト数は合計で64万組以上。2024年には4万1000組のアーティストが新規登録しました。なお、登録アーティストには、フォロワー情報や、国・都市・会場別のファンデータの内訳がBandsintownのダッシュボードで提供されており、ファンの分析やマーケティングに活用できるデータやツールを増やすことができます。

登録されるライブ会場数は7000以上と拡大しています。都市別でデータを見ると、ニューヨークがファンエンゲージメントの中心都市として台頭しています。会場では、コロラド州デンバーのレッドロック野外劇場 (Red Rocks Amphitheatre)がライブ通知設定数で最多を記録し、今年最も人気あるライブ会場となりました。アトランタのステートファーム・アリーナ (State Farm Arena)は、チケットクリック数の最高記録を達成した会場でした。ロサンゼルスのグリーク・シアター (The Greek Theater)は、最もフォロワーを獲得したライブ会場でした。

音楽フェスティバルで人気が高かったのは、「ガバナーズ・ボール2024」で、最も多くの閲覧数を記録し、大型音楽フェスの中では、ファンや観客の関心を継続的に引き付けていました。