
世界中でレーベルやアーティスト向けにサービスを展開するフランスのインディペンデント・ディストリビューターでTuneCoreの親会社であるBelieveは、タイにて新たなアーティストサービス「BEEEF」を立ち上げました。新サービスは、インディー・ポップアーティストや音楽クリエイターの育成を目的としており、最新のテクノロジーと高度のデータ分析を活用し、アーティストの成長戦略を策定し、タイのデジタル音楽市場での成功を支援します。「BEEEF」の名称は、「Bringing Every Emerging Echo Forward」を意味しています。Believeは2025年内にBEEEFが支援するアーティストの多くを、タイの音楽チャート20位以内にランクインさせることを目指しています。
Believeはサービス開始に合わせてローンチイベントを開催。Believeと契約するタイのアーティストが多数紹介され、2024年にSpotify Thailandで最も再生されたアーティストの一人となったヒップホップアーティストのSARANをはじめ、TIMETHAI、Fellow Fellow、Reinizraが参加しました。
2024年、Believeのグローバル音楽事業責任者、ロマン・ヴィヴィアン (Romain Vivien)によれば、同社は過去10年間でAPAC (アジア太平洋地域)で1万以上のレーベルとアーティストと契約を結び、7億ユーロ以上のロイヤリティ収益を同地域の音楽業界に還元したことを明らかにしました。ヴィヴィアンはまた、今後10年間で世界の音楽市場の規模は最低2倍に成長すると予想しており、その成長の大部分は今後5年で実現するとも述べました。そして、中期的な成長の可能性が高い市場は、アジア、ラテンアメリカ、MENA (中東、北アフリカ)と捉えており、特にアジアの音楽市場は今後10年で米国を超える成長を達成すると、世界におけるアジアのさらなる成長機会を予想しています。