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 主要K-Pop企業の代表格とも言えるBig Hit Entertainmentは、ライブ・コンサートや録音原盤から収益を上げている。COVID-19感染拡大の影響により、Big Hit Entertainmentに所属する最大のアーティストであるBTSのワールド・ツアーがキャンセルされたことを考えると、同社の数字は打撃を受けていると思うかもしれない。確かに、打撃はあったものの、Big Hit Entertainmentの最新財務結果は、同社がライブ配信コンサートや、関連グッズ、録音原盤からの収益で、その影響を補って余りある結果を叩き出したことを如実に表している。

 ミュージック・ビジネス・ワールドワイドによると、今年上半期におけるBig Hit Entertainmentの売上高は、前年比47%増の2,940億ウォン(約263億5,700万円)となったとのこと。6月に行われたBTSのライブ配信「Bang Bang Con: The Live」からは、約2,000万ドル(約21億3千万円)の売上が生み出されたという。ちなみに、Big Hit Entertainmentは既に、10月10〜11日に、BTSによる追加の「オンライン/オフライン・コンサート」を予定しており、BTSは今年、新作のアルバムおよび、新たなモバイルゲームもリリース予定だという。

 また、BTSがBlackpinkを打ち破り、YouTubeの24時間デビュー記録を再び更新したという。BTSの最新シングル「Dynamite」はYouTube公開後24時間以内に、1億10万回の再生数を記録し、Blackpinkが6月に公開した「How You Like That」の8,630万回という記録を追い越した。さらに、「Dynamite」はYouTubeにおける動画先行公開の同時視聴者数は300万人以上と、こちらの記録も更新し、Blackpinkの楽曲公開時の170万人を上回った。

 ちなみに、「Dynamite」はBTSによる初の完全なる英語楽曲であり、これまでも韓国語での歌唱がBTSの世界的な成功の妨げになったことはほとんど無かったものの、言語の切り替えが、最新シングルをさらにブーストする要因となった可能性もある。

 とはいえ、過去楽曲「Idol」や「Boy With Luv」の動画が達成したYouTubeにおける記録を更新するためのBTSファンによる、努力も過小評価できないだろう。

 「Dynamite」は、単なるYouTubeヒットにとどまらない。Spotifyでは、リリース日に780万回再生され、グローバル・チャートのトップを獲得している。ただし、さらなる戦略も用意されている。BTSは既に、「Dynamite」のアコースティックとEDMから成る二曲の新しいリミックスをリリースしている。

 BTSはYouTubeにおける24時間記録を更新したが、今週金曜日には、BlackpinkとSelena Gomezによるニューシングル「Ice Cream」がリリース予定となっている。Blackpinkの熱狂的なファンも記録を更新するために、全力を尽くし、マーケティング的にも大々的にプッシュされ、K-Popがまた新たに、欧米のポップカルチャーへと歩みを進めることは間違いないだろう。