日本は、世界第2位の音楽市場であるとはいえ、CDが依然として主流とされており、音楽ストリーミングの観点から言えば、まだまだ初期段階であると言える。調査会社のMIDiA Researchが、日本のストリーミング成長率について、懸念を示した。
MIDiAは、「2018年には30%増と、米国と同程度の成長率を記録していますが、米国は成長が鈍化し始めた、より成熟したストリーミング市場です。日本はストリーミング成長の初期段階にあり(2018年でもフィジカルの売り上げが全体の69%を占めています)、30%よりもはるかに早いスピードで成長しているべきです。代わりに、2018年の新規純売上高は7,100万ドル(約77億8,763万円)程増えただけで、この数字は、世界全体のストリーミング収益の3%にすぎません。」と語っている。
MIDiAは解決策について、日本も中国のテンセント・ミュージックの成功を見習って、ストリーミング・プラットフォーム上で「ファンベースをマネタイズする」方法を考えるべきだと述べている。
「欧米のモデルと中国のモデルの要素を組み合わせた、独自のアプローチが必要」だとして、「日本では、もうすでに、活気あるバーチャル上のギフト・ビジネスを構築し、2017年の終わりには約100万人の有料会員を獲得していた音楽サービスも保有しているLINEが、今最も成功しやすい位置にいると言えるでしょう」と分析した。