
YouTubeは、4月11日から始まるアメリカの大型音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」(Coachella Valley Music and Arts Festival)で、ライブ配信に関する新たな取り組みを明らかにしました。YouTubeはコーチェラ・フェスティバルの無料ライブ配信を2011年から開始しました。2023年にはフェスを主催するGoldenvoiceと独占配信の複数年契約を更新しました (現行の契約は2026年まで)。
今年のライブ配信を楽しみたい音楽ファンは、様々なデバイスを通じて、自宅や外出先など好きな場所でフェスを体験できます。今年の取り組みでは、スケジュール管理機能が付いた新しいコーチェラ配信アプリがAndroidとiOSで利用できるようになります。テレビのYouTubeアプリでは、「マルチビュー」機能を利用して、最大4つのステージを同時視聴できます。YouTubeショートを使ったライブ配信も実施され、DJセットの配信がショート動画形式で配信されます。
また「YouTube ショッピング」機能と連動して、ライブ配信の視聴画面から直接好きなアーティストのグッズを購入できます。ショッピング機能は、アプリ、デスクトップ、TVアプリでも利用可能です。
新たに追加されたのは「Watch With」機能との連携です。YouTubeクリエイターが、ライブ配信を見ながらリアルタイムで実況したりコメントに反応します。これによって、視聴者は好きなYouTuberと一緒にフェスを体験することが可能になります。フェスのタイムテーブルは発表されましたが、どのクリエイターが参加するかの詳細は明らかにされていません。
コーチェラ・フェスティバルのチケットは、昨年に引き続き、開催直前でも売れ残りが目立っています。これまではチケットが数時間から数日で完売するほどの獲得競争が起きていましたが、今年は一般チケット、VIPチケットが公式サイトで売れ残っています。チケット転売サービスでは定価以下で公式チケットが販売される場合もあります。