2023年、最も世界でブレイクした音楽ジャンルの一つは、メキシコの音楽、「ムジカ・メヒカーナ」市場のアーティストでした。
この世界的トレンドをビジネス機会と捉えるレコード会社が増える中、ディストリビューションやアーティストサービスを提供するDowntown Artist & Label Servicesは、メキシコでの事業が順調に増加していると説明しています。
Downtown Artist & Label Servicesは、世界展開するインディペンデント音楽企業大手で、FUGAやSongtrustなどの親会社でもあるDowntownの会社の一つで、世界145カ国のアーティストやレーベルと契約を結んでいます。
Downtownによれば、過去12カ月間に、同社が配信する「ムジカ・メヒカーナ」カタログの再生数は、オーディオと動画を合計して「1日平均2億再生以上」まで増加し、総再生数も前年比65%増加したとのことです。
Downtownは、「ムジカ・メヒカーナ」のレーベルやアーティストと数多く契約を交わし、提携しています。最近では、Kartel MusicとのパートナーシップでBeto Vegaと契約を結びました。この他には、Alzada Music、Delux Music、Master Q Musicなど、地元のレーベルや、A&R専門の会社と契約し、成長を続けています。
同社は、世界中で契約しているクライアント数は200万以上にのぼるグローバル音楽企業です。そして、管理する楽曲数は、3800万曲以上で、世界各地のさまざまなジャンルと言語の楽曲を運用しています。
同社は、クライアントに対して、ディストリビューション、音楽出版サービス、マーケティング、収益分配、売上管理など、ストリーミング市場やデジタル市場で成長するためのサービスを提供しています。
急成長するメキシコ音楽のジャンルを強化すべき、Downtown Musicはすでに、2024年に入っても、成功実績を加速させています。
今年1月、Kartel Musicが配信したLuis R. Conriquezのアルバム『Corridos Belicos, Vol. IV』は、米国のアルバムチャート「Billboard 200」で、新譜として最高位を記録。Spotifyのトップ・アルバム・デビューチャートでも1位を獲得するなど、メキシコ国内にとどまらず、世界へ向けて、存在感を示しました。
IFPI (国際レコード産業連盟)が発表した、2023年のグローバル・アーティスト・アワードでは、シングル部門で6位に入ったのは、メキシコ出身のYng LvcasとPeso Plumaが配信した「La Bebe」。再生数は年間で14.5億再生に達するほどの勢いで、世界で需要が高まっているメキシコ音楽、リジョナル・メキシカンの音楽ジャンルの人気を示す結果となっています。