AIで制作した音楽を提供する最新スタートアップ企業に「Ecrett Music」がある。動画のBGMを作成するという点において、AIを用いて無料で作曲をしてもらうことができるサービスを提供するJukedeckと似ている。
Ecrett Musicは、動画クリエイター向けに、曲のカテゴリー(ワークアウト、旅行、料理など)、ムード(ハッピー、チル、悲しいなど)、そして曲の長さを選ぶことで、アップロードされた動画に合わせてBGMを作成することができるツールを発表した。
価格プランは二つあり、個人や中小企業であれば月額5ドル(約554円)で使用可能、大企業は月額9.99ドル(約1,106円)となっている。どちらのプランでも、ユーザーは好きなだけ楽曲を作成・ダウンロードすることができ、商用利用も可能だ。これらの音楽は著作権使用料がかからない仕組みになっているが、著作権はEcrett Musicの親会社である「Dmet Products」が保持することとなるため、転売や再配布はできない。
Dmet Products創設者の楠太吾氏は、以前には、バングル型のIoTデバイス「SoundMoovz」をローンチし、世界最大級の音楽見本市SXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)などで好評を博し、世界17カ国に40万台を出荷している。
新しいベンチャーであるEcrett Musicでは、「フラットで機械っぽいサウンド」を提供するライバルと比較して、「人間の作曲家によって作曲されたと勘違いされるようなエモーショナルなメロディー」を約束しているとのこと。