フェイスブック社のCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、AI音声アシスタントへ関心を抱いていることでよく知られている。2016年におけるザッカーバーグ氏のミッションは、Jarvisという名前のAI「執事」を構築することだった。
そして現在、ゲイスブックは、世界中の23億2千万人のユーザーにサービスを提供すべく、音声アシスタントの開発に取り組んでいるという。ビジネス・ニュース・チャンネルのCNBCが最初に報道した内容によると、フェイスブック社のワシントン州レドモンドにあるオフィスでは、「アマゾンのAlexaや、AppleのSiri、グーグル・アシスタントなどに対抗できる音声アシスタントを開発している」とのこと。
フェイスブックも報道内容について認めており、「PortalやOculus、また将来的にローンチされる製品など、フェイスブック社が関わるAR/VR製品群向けに、音声AIアシスタント技術を開発しています。」とロイター社に語っている。
今のところ、明かされている情報はそれくらいだが、今回の発表はそれほど驚くことではない。フェイスブックが初のスマート・ディスプレイ「Portal」を2018年にローンチした時、音声コントロール機能としては、アマゾンのAlexaを採用していた。競争的な観点から見れば、フェイスブックが自社で音声アシスタントを構築し、コントロールできるようにすることは長期的に考えて自然な流れであると言えるだろう。
ただ、フェイスブックはこれまで、プライバシーに関して色々と問題を巻き起こしており、人々がフェイスブックのAIを受け入れるようにするためには、まず信用問題を解決せねばならないかもしれない。しかし、その問題は、フェイスブック固有ではなく、グーグルやアマゾンなど、AI音声アシスタントを開発しているその他の大規模テクノロジー企業にも言えることだろう。