フェイスブックのOculus部門のOC6開発者会議は、アマゾンの新作発表会の猛吹雪によって、注目を集めるのに苦労したかもしれないが、仮想および拡張現実技術に対する、フェイスブックの継続的な野望を示す良い内容となっている。

まずは、2020年にローンチ予定となっている、様々なOculusヘッドセット向けの「新しいソーシャルVRワールド」と呼ばれる「Facebook Horizon」だ。「人々が出会って交流する賑やかな街の広場から始まり、Horizonでの体験は、人々が新しい場所を探索したり、ゲームをプレイしたり、コミュニティを構築したり、独自の新しい体験を作成したりすることもできる、相互接続された世界へと拡大していきます。」とOculusはブログで説明している。「World Builder」ツールでは、コーディングの経験がなくても、色んなものを作成できるようになっているとのこと。「Facebook Horizonは、既存のOculus RoomsとFacebook Spacesを置き換える存在となるという。

また、ビデオ・クリエイター向けに、「コンテンツをVRに直接アップロード・公開したり、VR外に配布したり、VRアセット・ライブラリを管理したり、コンテンツのパフォーマンスを分析したり」するための新たなツールとして「Oculus Media Studio」を発表している。ミュージック・ビデオのコンテンツとしても興味深いかもしれない。

OC6でのスピーチで、フェイスブックCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、過去4ヶ月間でOculus Questヘッドセット向けに販売されたゲームおよびアプリの2,000万ドルも含め、Oculus Storeが1億ドル以上の収益を生み出したと発表している。

さらに、フェイスブックは、ARメガネを開発しているという。フェイスブックのARメガネは、「LiveMaps」と呼ばれる現実世界にオーバーレイされる「共有されたバーチャル・マップ」と連携するようになるとのこと。

「LiveMapsはいつの日か、物理的な世界に関するリアルタイムな情報を検索および共有することを可能にするでしょう。これにより、強力なアシスタントが、あなたがいる場所に紐づいたパーソナライズ化された情報を、あなたに瞬時にもたらしてくれるようになります。さらに、オーバーレイにより、バーチャル・コンテンツを現実世界に固定することができるようになるでしょう」とフェイスブックはブログで説明している。