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インディペンデント音楽サービス大手であるDowntown Music傘下のインディーレーベル向けディストリビューター「FUGA」は、近年、アジア太平洋地域 (APAC)で事業拡大を強化してきました。そして先日、新たにインドネシア、フィリピン、インドで企業パートナーシップを発表し、同地域でのサービス提供とアーティスト支援を拡大しました

インドネシアでは、ジャカルタを拠点とするインディーレーベル「Maspam Company」と提携しました。2018年設立のMaspam Companyは、インドネシア人シンガーソングライター兼プロデューサーのPamungkasやPrince Huseinなどを擁するレーベルです。Pamungkasは、Spotify月間リスナー数が700万人を超える人気アーティストで、2021年にシングル「To The Bone」がSpotifyインドネシアのTop 50チャートで最も長期間1位を獲得した楽曲で知られています。Maspam Companyはレーベル全体のカタログの配信、マーケティングサービスにおいてFUGAのサービスを活用していきます。

同じくインドネシアでは、レーベルでディストリビューターの「Sintesa Pro」とも提携を発表しました。Sintesa Proは、インドネシアのインディーフォーク界隈で注目が集まるバンド「Batas Senja」と契約するレーベルで、同バンドはSpotifyの月間リスナー数は約600万人です。FUGAは、Sintesa ProやBatas Senjaが今後配信するアルバムリリースにて、配信およびマーケティングサービスを提供する予定です。

フィリピンでは、同国の大手レーベルの一つの「GMA Music」、フィリピンで注目されるヒップホップアーティスト、Pricetaggと新たにディストリビューション、マーケティング契約を締結しました。2019年にデビューアルバム『Barcode』をリリースしたPricetaggは、ヒット曲「Kontrabida」などで知られています。

FUGAはフィリピンにおいて、配信するフィリピン人アーティストのTJ Monterdeの成功で、同地域における影響力が高まっています。TJ MonterdeはSpotifyの累計再生数が10億回を突破し、FUGAとの連携による成長を強く印象付けています。また、FUGAは、フィリピンの主要レーベルとの契約に成功してきました。ASINTADA、Jesuit Communications Foundation、Lilystars Records、Greyhoundz、Crown Studios Inc.、PolyEast RecordsなどのレーベルがFUGAと連携してきました。今回新たに発表した提携は、同社の影響力をさらに加速させることになります。

インドでは、GK Digitalとの提携を発表しました。2018年設立の同社は、パンジャーブ音楽ジャンルのアーティストの配信、マーケティング、新人育成に定評があり、Karan Randhawa、Mix Singh、Ninjaなど多数のアーティストのカタログを有します。またインド・ムンバイが拠点のディストリビューション、アーティストサービス、プロモーションを提供するDroomMusicも、GK Digitalのパートナー企業です。