先週、インドの音楽ストリーミングサービス大手である「Wynk Music」がサービス終了し、ユーザーはApple Musicへアカウントを移行させる計画を、Wynk Music親会社のバーティ・エアテルが発表しました

エアテルとの提携により、Appleはエアテルのスマートフォン利用者やWynk Musicユーザーに対して、Apple Musicをプロモーションすることが可能になります。

インドのビジネスメディア「エコノミック・タイムズ」は、インドの音楽ストリーミング市場に関する数値を、明らかにしました。

それによれば、インドの音楽サブスクリプション市場では、Spotifyは有料ユーザー数が約300万人規模まで成長してきました。

Gaanaは約140万人、Wynk Musicは約50万人に対して、Apple Musicは20万人規模に留まっている、と業界関係者の話を伝えています。

また、エアテルのモバイルプラン利用者のうち、約700万人がWynk Musicのサブスクリプションサービスにアクセス可能な状態にありつつも、ごく一部のユーザーしか利用していなかった、と通信業界関係者が述べています。

このことから、Wynk Musicサブスクリプション利用者が全てApple Musicに乗り換えた場合、Apple Musicのインドにおける利用者は70万人規模に達することとなり、Gaanaに次ぐ3位を確保できると推測されます。

インド商工会議所連盟(FICCI)とコンサルティング会社EYによれば、2023年にインドでは約1億8500万人が広告付き、または広告無しのアプリを利用した中で、音楽サブスクリプションの利用者は約750万人、と極めて少数だったと述べています。

エコノミック・タイムズでは、インドの動画サブスクリプション市場の数値も明らかにしています。

Appleは、Apple TV+をインドで提供していますが、利用者数は推定100万人未満と見られています。

動画サブスクリプション市場では、1位はDisney+ホットスターで約3800万人、2位はNetflixで約1000万人、と推定されています。Netflixインドは、同国の目標である1億人を目指しています。