最近、音楽原盤収益に関する様々なレポートや数値が発表されました。その中では、全世界の音楽サブスクリプション利用者数は初めて7億人を超えるなど、大きなマイルストーンを達成しています。しかし、ストリーミング市場の成長の減速が主要市場で見られ始め、音楽業界内では多くの議論が起こっています。一方、調査会社MusicWatchが最近実施した調査によれば、音楽ファンによる支出は、サブスクリプションの世界の外では堅調に伸びていることが見えてきました。

MusicWatch独自の調査によれば、音楽における消費者支出はすべてのフォーマットを合算して前年比10%増の成長を達成しました。そして、ライブ関連の支出はさらに上昇しています。

MusicWatchによれば、アメリカで音楽サブスクリプション利用者数は1億3200万人以上で、この中にはオンデマンド型のサブスクリプションに加えて、衛生ラジオや有料オンラインラジオサービスも含まれます。参考までに、RIAAが発表したアメリカの音楽サブスクリプション利用者は1億でした。音楽原盤市場における支出は過去最高を記録し、一人あたりの支出額は前年比10%増を達成しました。原盤市場のおける一人あたりの年間支出は112ドルに達し、2023年の102ドルから増加しました。ライブ配信に対する支出も27%増加し、一人当たりの支出額は4.95ドルに上昇しました。

2024年の音楽支出の増加を牽引したのは、ライブとグッズの消費でした。2024年のライブ音楽に対する一人あたりの支出額は281.08ドル。前年比で17%の増加でした。この中にはインフレーションによるチケット価格の高騰も含まれると予測されます。にも関わらず。チケットを購入した人は前年の51%から56%に増加しており、全体的な価格上昇が続く中、チケット購入者数は増えています。また、音楽関連グッズへの支出も急増しており、前年比で45%増と大きな成長を達成しました。

見逃せないのは、音楽ファンの間では、レガシーフォーマットであるCDやダウンロード、アナログレコードへの関心は以前として高く維持されています。ストリーミング全盛の時代においても支出は継続しています。アナログレコードの購入者は1900万人で、引き続き増加しました。しかし、レコード購入者の比率で見ると、アメリカ人の14人の一人、人口のわずか7%に留まっています。

アメリカにおけるCDやダウンロード利用では、5,600万人が車内でCDを聴いており、4,800万人がダウンロードした音源を再生しています。確かに、これらの利用者は減少傾向にあります。しかし依然として膨大な利用者層を形成しています。

MusicWatchによれば、アメリカでは音楽への支出、音楽をサブスクリプション利用する意識が年々増加していると述べます。10年前よりも音楽を購入する人は5000万人以上増加したと説明しています。