
世界最大のライブプロモーション企業、ライブ・ネイションは、日本での事業拡大を目指し、ライブ・プロモーター大手のHayashi International Promotions (H.I.P.)の買収を発表しました。今回の買収によりライブ・ネイションは、世界トップクラスのツアー運営力を活用し、より多くの海外アーティストの来日公演・日本展開を強化すると同時に、J-POPアーティストの海外展開も支援していきます。
H.I.P.の事業は、引き続き林香里氏が統括していきます。
ライブ・ネイションのCEO、マイケル・ラピーノ (Michael Rapino)は、「日本を代表するコンサート・プロモーターであるH.I.P.が、ライブネーションの一員となることを選んでくれたことを、大変光栄に思います。香里氏がご先代の築き上げてこられた輝かしい歴史を受け継ぎ、それをさらに発展させていく中で、彼女およびH.I.P.のチームとパートナーシップを結び、日本全国の音楽ファンに、より多くのコンサートをお届けできることを楽しみにしています」と述べています。
日本事業拡大とは別で注目が高まる話題では、ラピーノは先日、ライブチケットの先行販売について、SpotifyやApple、AmazonなどDSP各社と協議していることを明らかにしました。これは、Spotifyが計画する、音楽コア・リスナー向けのより高額なサブスクリプション・プラン「Music Pro」の特典として噂される、チケットの先行購入へのアクセスに関連した交渉と見られています。チケット先行販売が、ローカル市場でどのように展開されるか、詳細は報じられていません。今後の交渉次第では、海外アーティストの日本公演で日本人のコアファンやヘビー・リスナーが優先される展開も想像できます。今後のチケット先行販売や、ライブ・プロモーションに影響を与える可能性があるかもしれません。