日本のコンサート・チケット市場に新たなスタートアップ企業「Zaiko」が現れた。Zaikoは、イベント主催者およびデジタルメディア企業向けホワイトレーベル(ある企業が独自で開発した製品やサービスを他の会社が自分のブランドとして販売すること)型の多言語チケット販売プラットフォームだ。Zaikoでは、ライブ・プロモーターや会場、アーティストなどが直接ファンにチケットを販売することを可能にしている。

Zaikoへは、音楽専門チャンネルなどを手掛けるスペースシャワーネットワークや、ベンチャーキャピタルのNorth Base Mediaが出資を行なっている。Spotifyと同様に、Zaikoも「二面的マーケット・プレイス」戦略を基盤にしている。とはいえ、Zaikoの場合、デジタル・メディア・パートナーのネットワークとインフルエンサーが対象となる二面であり、その二面を重心にしてコンサートのチケットを販売していく。

ZaikoのCEOであるマレック・ナーセル氏は「日本やアジア諸国は、ライブイベントや観光市場の両方でその重要性を増してきています。そのため、イベントの主催者や販売者向けに、柔軟性があり、デジタルで、多言語のイベント・チケット販売プラットフォームが必要不可欠になっているのです。」と語っている。