アーティストやコンテンツクリエイターに人気のスマートリンク生成ツール「Linktree」が、新たなマイルストーンを達成しました。同社は、全世界で利用者が5,000万人を超えたと発表しました。この中には、SNSアカウント用にリンク・イン・バイオを作成して共有しているYouTuberやクリエイター、アーティスト、レコード会社、一般企業やブランド、著名な俳優なども含まれており、ユニークなところでは、米国ホワイトハウスもLinktreeを利用しています。

Linktreeは、2016年にアレックス・ザッカリアとアンソニー・ザッカリアの兄弟と、ニック・ハンフリーズが設立した、オーストラリアのスタートアップです。ザッカリア兄弟は、元々、音楽業界やレコード会社、フェスティバル運営会社などがクライアントのマーケティングエージェンシーを運営していました。Linktreeは、アーティストがファンに聞いて欲しい新曲やアルバム、見て欲しい動画やコンテンツ、買って欲しいチケットやグッズなどのリンクをまとめて紹介できるスマートリンク・ツール業界では、世界で最も使用されるツールとなりました。2023年12月の時点で、4,100万人乗利用者を有していました。従って、今年に入って、毎月平均で180万人の新規利用者を獲得しています。

Linktreeは、レコード会社やアーティストのマーケティングにも、深く関わるようになりました。ビリー・アイリッシュが5月17日にリリースした3枚目のアルバム『Hit Me Hard and Soft』のマーケティングキャンペーンでは、ビリー・アイリッシュとLinktreeは、アルバムの世界観を踏襲したカスタム・テンプレートを制作し、利用者に提供しました。その中の一つの「Superfan」テンプレートは、ビリー・アイリッシュのメールマガジンに登録した人のみが利用できる限定テーマも提供されました。

Linktreeでは、レコード会社やアーティスト、カタログ音源の配信などで、リンク共有を活用してファンとエンゲージメントを高めるための事例や、オンラインでグッズを販売するための事例を、同社のブログで紹介しています