新型コロナウイルス感染拡大による自粛要請が引き続く中、音楽業界ではストリーミング配信を活用した動きが活発化している。
秋葉原にあるDJバーのMOGRAは、新型コロナウイルス感染拡大による、クラブ、ライブハウス、イベントスペース、飲食店の営業自粛を受けて、4月4日にストリーミング・フェス「Music Unity 2020」を開催した。ストリーミング配信はTwitchで、4月4日の15時から25時までノンストップで行われ、日本全国のクラブ、ライブハウスなどの協力のもと、DÉ DÉ MOUSE、DJ WILDPARTY、TeddyLoidなど、北海道から福岡まで各地から選出されたアーティストが参加し、最終的なユニーク視聴者数は9万人を超えた。
PayPalを使用した投げ銭システムを採用し、ストリーミング配信の最後に明かされた情報によれば、300万円近くが寄付されたとのこと。加えて、チョコレートメーカーのAuto Chocolateと協力し、特設販売ページにて、「Music Unity 2020スペシャルセット」を販売し、419件の注文があったとのこと。これらの入金された金額の一部を配信に協力した会場およびアーティストに還元、また、寄付を必要としている医療・教育期間に分配されるという。
また、世界保健機関（WHO）が4月6日に開催したオンライン会見では、Lady Gagaが参加し、今月19日午前10時（日本時間）に、新型コロナウイルス対策支援として、オンライン・チャリティー・コンサート「One World: Together At Home」を世界的に配信すると発表した。ライブはWHOと国際擁護団体Global Citizenの協力の下、実施されるという。
Billie Eilish、Elton John、Lady Gaga、Paul McCartney、Stevie Wonder他、名だたる世界的アーティストが出演予定だ。日本からはYouTube、フェイスブック、ツイッター、Twitchなどで配信される予定となっているとのことだが、詳細は後日発表となっている。
また、会見によると、ライブ配信に先駆けて、慈善団体やIT企業に寄付を募ったところ、3,500万ドルの寄付が集まったという。寄付金は、新型コロナウイルス感染者の治療に必要な器具や、医療従事者への保護具の提供、感染者を支援する慈善団体への支援に活用されるとのこと。