世界三大メジャー・レーベル全てが、2018年最終四半期における決算報告書を発表した。発表により、昨年一年間を通し、世界三大メジャーのビジネスがどのように成長したかが明らかとなった。
音楽業界サイトのミュージック・ビジネス・ワールドワイド(MBW)の分析によると、昨年、ユニバーサル、ソニー、ワーナーは、ストリーミング・サービスから前年比30.8%増となる69億3千万ドル(約7,682億9,445万円)の収益を上げたという。1時間あたりにして、約1,900万ドル(約21億624万円)の収益だ。
分析によると、2018年、ユニバーサル・ミュージックのストリーミングからの収益は8億6,400万ドル(約957億7,872万円)増加、ワーナー・ミュージックは3億9,600万ドル(約438億9,660万円)増加、ソニー・ミュージックは3億6,800万ドル(約407億9,280万円)増加したという。
ユニバーサル・ミュージックによると、2018年において4番目に売れたのは、ビートルズの『White Album』だったという。調査会社のMIDIAは、「White Album」が売れたのはストリーミングのおかげではないと分析している。
MIDIAは「『White Album』はストリーミングを通じて、ユニバーサル・ミュージックの4番目に売れたアルバムになったわけではなく、フィジカルの売上を通じてなったのです。」とコメントしつつ、50周年記念として同アルバムのプレミアム版が、ストリーミングやダウンロードだけでなく、フィジカルとしてもリリースされたことを指摘している。
また、「25ドル価格バージョンのCDを50万枚と、ボックスセットを7万5千セット売れれば、750万ドル(約8億3,137万円)のレーベル収益を生むことができます。同じ収益ををストリーミングから生み出すとなると、アルバム収録の15曲それぞれを6,250万人が再生しなくてはなりません。」とも分析している。